一人暮らしの自炊を行う際に必要な調理器具や家電が一通り揃ってきたあたりで、もう一歩調理の幅を広げたり、より効率的により快適に、より便利に!という方におすすめしたい商品を紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するのは、ご飯をよりおいしくいただくための、土鍋です。
目次
土鍋で炊くご飯の魅力を紹介
よく炊飯器のCMなどのうたい文句で、「かまどで炊いたような炊きあがり、土鍋で炊いたかのような炊きあがり」とありますが、炊飯器が土鍋で炊いたごはんを目指しているなら、土鍋で炊いたらいいんじゃないか?と考えるようになりました。
そこで、土鍋で炊いてみたところ、炊飯器より一粒一粒に艶があり、しっかりとしたごはんが炊きあがりました。一粒一粒がしっかりしていてかつふっくらしているので、ラップに包んで冷蔵庫にいれておけば、翌日はレンジで温めるだけでおいしいご飯がたべられます。
結果としては、安物の炊飯器とは比較にならないごはんが炊けましたが(管理人の炊飯器が安物のせいもありますが)、炊飯器との比較はとりあえず後回しにして、まずは土鍋の魅力を紹介していきます。
土鍋だとおいしいごはんが炊ける秘密
土鍋で炊くご飯は、ふっくら美味しい。どうして土鍋で炊くとごはんがおいしくなるかというと、
・熱伝導性に優れている
・水分がまんべんなく循環する
からです。土鍋に使われる素材は熱伝導性がよく、内部を早く、かつ均等に熱することができます。そうすることで全体の仕上がりに無駄がなく、かつ短い時間でごはんを炊くことができます。
また、ごはん用の土鍋は全体的に丸みを帯びた形をしていて、内部で蒸気がきれいな対流を作り、全体に水分をまんべんなく循環させることができます。
土鍋で”ごはん”を楽しむ
近年では家庭に炊飯器が当たり前にあり、ボタン1つで簡単にご飯を炊くことができます。しかし、炊飯器が当たり前になりすぎて、ごはんを食べるときになにも感じず、ただただ食べるだけの作業に陥っている方が多いです。
せっかく作って食べるならおいしいと思って食べたほうがいいに決まってますよね。そこで、ごはんに特別感を持たせるために、高級な炊飯器を買うか、土鍋でひと手間かけてご飯を炊くことをおすすめします。
実際にそのほうがおいしいのはもちろん、この炊飯器で炊いたから、土鍋で炊いたからおいしいに決まっているという先入観も入るので、普段何気なく食べているごはんより断然おいしくいただけます。
食のプチ贅沢が加速している現代で、土鍋は新たなキーアイテムになるのではないでしょうか。
一人暮らしにちょうどいい量が炊ける3合
一般的な土鍋のサイズ1,、3,5,7合用があり、一人暮らしにはとくに3合用がおすすめです。1~2合ほど炊いて、余った分はラップに包むかタッパにいれて冷蔵庫にいれておけば、翌日温めるだけでおいしいご飯が食べられます。
土鍋で炊いたごはんは、一粒一粒がしっかりしていてかつふっくらしているので、冷蔵庫にいれても温めれば、甘く、炊きたてのような食感を味わうことができます。
簡単! 土鍋でご飯を炊く方法
①お米をといで、30分ほど水に浸しておきます
②1合につき200ccの水を入れます(内側に目盛りがついているので、そこに合わせるだけ)
③中火~強火で加熱し、蓋からぶくぶく水蒸気が出たら、3合ならそのまま3分加熱(それ以上だと時間の分だけお焦げが増えていく)
④火を止めて、15~20分蒸らせば完成です
炊飯器と変わらないどころか、炊飯器よりも早くごはんが炊きあがります。お米のとぎ方については、
お米まわりの事前知識&お米のおいしいとぎ方 を参照してください。
実際に土鍋を使ってみた感想
土鍋でごはんを炊いてみる前に管理人自身が気にしていたことや、よくある疑問を抜粋して紹介していきます。
ごはんが全然内側にこびりつかない
ごはんが内側にこびりついてしまうイメージだったのですが、1年使ってもいまのところ問題はありません。長年使うとどうなるのかはわかりませんが、炊飯器よりこびりつかなくて洗いやすいです。
洗いやすい
前述したとおりこびりつかないので、洗いやすいです。土鍋本体と蓋だけのシンプルな構造なので手間もかかりません。
ちょっと重い
別に持ち運ぶこともないのですが、小ぶりなわりにちょっと重いです。また、落としてしまうと割れてしまうので、扱うときは気を付けてください。
土鍋と炊飯器の比較 メリット・デメリット
炊きあがりの時間は変わらない
前述したとおり、炊きあがりにかかる時間は蒸らす時間もふくめてさほど変わりません。調理の手間も、火にかけた後は沸騰まで放置して、蒸気が湧いたら2~3分そのままにして火を止めるだけ、とボタンを押すだけの炊飯器に比べそれほどかかりません。
炊飯器の利便性には敵わない
近年の炊飯器には、タイマーや保温さらにはお米以外の調理もできるのなど、非常に多機能で便利です。土鍋には当然保温機能はないので、余ったらラップやタッパで保存することになります。多少硬くなってもいいから翌日まで保温で放置、という方にはひと手間増えることになります。
IH非対応の土鍋がほとんど
”土”鍋なので、IHでは使用することができません。電熱線の加熱式のものならば調理可能ですが、非対応のものが多いので、購入の前に必ず対応しているかどうか確認してください。
自宅にガスコンロがないけど、どうしても土鍋で調理したい、という方はカセットコンロを購入するか、IH対応の土鍋を選んでください。
IH対応土鍋も登場
土鍋は従来、IH調理器具に非対応だったのですが、ここ数年でIHに対応した土鍋が増えてきました。IHの調理器具しかなく、土鍋とは縁がなかった方も土鍋での調理ができるようになってきました。
IH対応の土鍋は、従来の土鍋と同様に、熱伝導に優れている、水分がまんべんなく循環する、のほかに、噴きこぼれにくいふたの周りが立ち上がった深型なので、キッチンを汚さない形状の土鍋が多いのが特徴です。
まとめ
土鍋でごはんを炊くと、ふっくらおいしく炊くことができます。炊飯器の保温やタイマー機能などの利便性を失うことになりますが、代わりに調理の楽しさと高揚感を得ることができます。ごはんをひと手間かけて、よりおいしく楽しく食べたい、というときに土鍋は最適です。
ごはんを炊く土鍋を選ぶなら、直火専用かIH専用かに気を付けつつ、蒸気が循環する丸みのある土鍋を選んでください。
白米のほか、玄米、赤飯、おかゆも炊くことができ、 ご飯用をうたっている土鍋でも、通常の土鍋同様に、煮込み料理にも使うことができます。是非この機会に土鍋で調理に挑戦してみてください。