一人暮らしを始めて、調理器具を買おうとお店に行ったりネットで調べたりすると、思ったより種類・サイズが豊富で迷ってしまう方が多いのではないでしょうか。
一人暮らしを始める前はあまり料理をしてこなかった場合、調理の前の段階で躓いてしまう方もいるとかいないとか・・・。そんな方たちに是非おすすめしたいのは、ずばり、
24cm、注ぎ口なし、蓋付き、テフロン加工 です。
目次
フライパン選びは大きさ・材質に注目しよう
フライパン選びで重要なのは、大きさ・どういった材質の加工であるか、です。
フライパンの大きさは自宅のコンロのスペースによって制限されたり、作ることのできる料理の幅(量・種類)が変わったりする、重要なポイントです。
フライパンの大きさは大抵、直径が「cm」でしっかりと表記されているので見落としたり間違えないよう注意してください。
材質とはテフロン・セラミックなどに代表されるように、フライパンがなにでできているか、となにでコーティングされているか、です。これによって焦げ付きにくさや傷つきにくさなどのフライパンの性能が左右されます。
フライパンは焼く、煮る、炒める、蒸す、揚げる、など1つで何役もこなすことができる便利な調理器具です。その特性を活かすために、小さすぎず、かつ扱いにくくない適度なサイズを選ぶとよいでしょう。
一人暮らしにおすすめのサイズは直径24cm
直径24cmは1~2人前の調理に最適
24cmのフライパンをおすすめする理由は、1~2人前のおかずの調理を行う際にこの大きさがもっとも扱いやすい、という自身の経験則からです。
朝食用に目玉焼きをつくったり、ベーコンを焼いたりする、というだけの用途ならばもう少しサイズの小さいフライパンでもよいのですが、おかずとして野菜炒めをつくったり、魚を焼いたり、少量の揚げ物をする場合は、24cmほどあると具材がきれいに収まり、調理がスムーズに行えます。
とくに野菜炒めなどは加熱前は水分を多く含んでいて体積を結構とるので、小さいフライパンで炒められる量だと物足りないと感じる方が多いです。
ここで、大は小を兼ねる、という理屈でそれならばと大きめの28cm、もしくは30cm以上のフライパンのほうがいいのではないかと考える方もいるのではないでしょうか。
しかし一人暮らしの家の場合、大抵の家のシンクが狭く、調理スペースも広く確保できない場合が多いです。
フライパンが大きすぎると、調理中はもちろんのこと、洗い物の際にシンクに入りきらず、非常にやりにくいという事態になります。調理のことだけでなく、そのあとの皿洗いや片づけのことまで考えると、大きすぎるフライパンはおすすめできません。
大きさは使い方・食べる量で微調整しよう
一度にたくさん食べる・調理はまとめて行う、という人はワンサイズ大きい26cm、もしくは28cm、小食な方は22cmなど個人の食べる量によって大きさを微調整してください。
ただし、先ほど言ったように大きすぎると一人暮らし用のワンルームタイプに備え付けられているキッチンだと扱いにくくなってしまうので、大きくても26cmぐらいにおさえることをおすすめします。
広いキッチンをお持ちの方は自分の食べる量に応じて自由にサイズを選べるので、よく食べる・一度にまとめて作るタイプの方は物件選びのときにキッチンやシンクにも注目してみてください。
一人暮らしでコンロがIHならば平底タイプ(注ぎ口なし)のフライパンを選ぶべし
いわゆる普通のフライパンです。平型ともいわれるみたいです。これに対して、深底(深型)もあるのですが、前述した通り、一人暮らし用のシンクは狭いので扱いやすさの面で平底のフライパンをおすすめします。
深底フライパンのほうが具材を多く入れることができ、中華料理でよくやるようにフライパンを振って炒めたりする場合は、深底フライパンのほうがやりやすいです。
しかし、IHクッキングヒーターでは、直火と違って距離で火力の調節ができず、フライパンを振ろうとしてIHから離すとすぐに温度が下がってしまうので、その方法ではうまく炒めることができません。
なので、最近一人暮らし用の住居に多いIHのコンロで使うならば、扱いやすい平底タイプのフライパンがおすすめです。
蓋付きのフライパンもしくは蓋を一緒に購入する
蓋付きで販売されているフライパンか、またはサイズに合わせて蓋を必ず別途購入してください。
フライパンは焼く、煮る、炒める、蒸す、揚げるなど、1つで何役もこなすことができる、と前述した用途を満たすために欠かせないのが蓋です。
実は、先ほど平底タイプのフライパンをおすすめしたのは、ここにも関係していて、蓋付きで深底タイプのフライパンは、あまり多くありません。
深底フライパンの多くは淵が注ぎ口のようになっているため、蓋をしても密閉できないのです。蓋をすることができるのならば、深底タイプのフライパンでもかまわなかったりします。
蓋を買うなら立つ蓋がおすすめ
狭い台所で蓋の置きどころの確保は大変です。裏返しておくと不安定ですし、普通に直にシンクなどに置くと、衛生的によくありませんし、スペースをとります。また、手に持ったままでは調理ができません。
そこで活躍するのが、立つフライパンの蓋です。自立するのでスペースをとらず、また衛生面でもきれいに保てます。
また、立つフライパンの蓋の中でも、耐熱ガラスで、調理中もフライパンの中が見えるものがおすすめです。
材質はテフロン加工かセラミックか、のほぼ二択
ここ最近だとフライパンの材質は大きく分けて、「テフロン加工」か「セラミック」の二択だとおもいますが、値段にもよりますが、正直そこまで性能に大きく差はありません。ですが、個人的には比較的安価なほうのテフロン加工のフライパンをおすすめします。
というのも、フライパンは使っているとどうしても劣化し、買い替えなくてはならなくなります。とりあえずフライパンを一つ買う、という場合は、安めのものを買い、劣化したら買い替える、というやり方をおすすめします。
慣れてきたらこだわりのフライパンを奮発して買うのもいいかもしれません。
また、コーティングされてない鉄製のフライパン(スキレット、中華鍋)も存在しますが手入れが大変なので初めてのフライパンにはおすすめできません。
初めて買うなら価格は2,000~4,000円前後で
最後にどれくらいの価格のフライパンを買うのがいいか、ということについて触れたいと思います。さきほど紹介したように、基本的にはフライパンは消耗品です。
中華鍋や一部の高価なフライパンを除く普通のフライパン、とくに初めて買う場合はそれほど奮発する必要はないでしょう。もちろんあまりに安すぎるものは、劣化が早すぎたり扱いにくいと、調理事態に対するモチベーションの低下にも繋がってしまうのでよくありません。
ということで結論を言うと、2,000~4,000円前後がおすすめです。また、フライパンの大きさにあった蓋も一緒に買うことをおすすめします。
*あまりに安いもの(1,000円以下)のフライパンは正直おすすめできません。焦げ付きやすかったり、作りが甘いことがあるので、使い捨てするなどよほどの急ごしらえでない限り2,000~4,000円ほどのフライパンをおすすめします。
~購入の際の注意点~
①直火?IH? 自宅のコンロで使えるかチェック!
調理用のコンロには、現在、ガスのコンロとIHクッキングヒーターの2種類が主流となっています。
それに合わせてフライパンも直火(ガスコンロ)専用とIH専用、両者兼用の3種類があります。基本的にはどちらでも使えるフライパンを買えば問題ありません。
ただし、たまに安売りやセール品として売られるものでどちらかにしか使えない、というフライパンが多いので、購入時には気を付けてください。
②大きさを確認しよう
フライパンは大抵大きく直径が表示されているので、購入時はまずそこに注目してみてください。ご自宅のガスコンロやIHクッキングヒーターによっては使用できる大きさに制限があるので、購入前にしっかり確認してください。
また、蓋の購入時にも大きさをのチェックを忘れないようにしてください。
おすすめのテフロン加工フライパンを紹介
実際にお店に行ったりネットで検索してみるとかなりのフライパンの種類があり迷って決めきれないことがあります。
そこで今回、いくつか管理人がおすすめするフライパンを紹介するので参考にしてみてください。
サイズで迷ったらこれ!鍋も一緒に揃えられるT-falのセット
フライパンだけでなく、鍋などの調理器具も一緒に購入予定の方におすすめなのが、「取っ手のとれる T-fal」のフライパン・鍋の6点セットです。
取っ手部分を取り外すことができるので、片付けるときにスペースをあまりとらないところと、フライパンが22cmと26cmの2種類ついているので、食事の量など使い方に応じて適したフライパンを選ぶことができます。
また、調理中の様子がわかりやすいガラス蓋も付属しているので、このセット1つあれば一人暮らしのスタートダッシュには十分です。
これから新生活を始める予定の方、調理器具を一式買い替えようとしている方におすすめの商品です。
セット内容
フライパン22cm/深さ4.6cm、フライパン26cm/深さ4.6cm、ソースパン18cm/深さ9.1cm、ガラスぶた/高さ2.3cm、シールリッド/高さ2.2cm、取っ手/幅18.5×奥行4.5×高さ4.7cm
安定安心のT-falのフライパン
フライパンのブランドの確固たる地位を築きつつあるT-falのフライパン。「IHカリブ・エクセレンス フライパン」は、IH・直火の両方対応なのはもちろん、6層コーティングで傷付きにくく、加熱の際の熱の伝わりやすさも高いです。
また、T-falのフライパンの特徴として、中心のマークの色の変化で温度の変化がわかり、調理が捗ります。
3,417円とそれなりのお値段ですが、値段に合ったクオリティーを発揮してくれます。こちらの商品に蓋はついていないので別途購入してください。
管理人が現在使用している「IHハードチタニウム・プラス」のレビュー記事はこちらになります。
一般にもおすすめの業務用フライパン
TKG業務用IHテフロンマーブルコートフライパンの、大きな特徴は厚みがあることです。
厚みがあることで保温力があり、熱の伝わりやすさがよいだけでなく、フライパンを振るときの操作性が格段に上昇します。炒める、ということを想定するならこの厚みがあって重みがあるTKGの業務用フライパンがおすすめです。
価格は3,460円とそれなりのお値段ですが、調理をやっていく上での扱いやすさを考えると十分その価値はあります。
北陸アルミのフライパン
軽くて丈夫なアルミの直火用フライパン
ステンレス製のものよりはるかに軽く(約2/3)、それでいて耐久性も兼ね備えている使いやすいフライパンです。
扱いやすいので、料理に慣れている方はもちろん、不慣れな方でも使いやすい点がおすすめです。
直火専用のものがほとんどで、IHクッキングヒーターでは使用できない可能性が高いので注意してください。
さらにもっと詳しい比較を見たい、という方はこちらの記事を参考にしてください。
おすすめテフロン加工フライパン:
こちらもおすすめ 調理の幅が広がる小さなフライパン
メインのフライパン以外に、”小さ目のフライパン”を一つ持っていると、目玉焼きやウィンナーなど朝食のちょっとした調理を手早く行え、洗い物もすぐに済ませられて便利です。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
まとめ
以上をまとめて、一人暮らしを始めるにあたってフライパンで悩んでいる方は、2~4千円前後の蓋付きで24cmのフライパンをまずは購入してみてください。
小食だと思う方は22cm、たくさん食べるという方は26cmと、2cm幅での調整をしてみるのも可です。
また、調理をこなしていくうちにこだわりがでてきたら、大きさや形、材質にこだわってみるといいでしょう。平底フライパンと深底フライパンの2種類を料理によって使い分ける、なんていうのが入り口としてはおすすめです!