包丁は使っていると、どうしても切れ味が落ちていきます。そんな包丁を甦らせてくれる4種類の砥石と、その研ぎ方を紹介します。
4つの研ぎ器の種類と特徴を紹介
砥石の代表「角砥石」
”包丁を研ぐ”と聞いて一番イメージ最初に頭に思い浮かべるのが、砥石でシュッシュと研ぐ光景だと思います。
様々な粗さのものがあり、荒砥、中砥、仕上げ砥の3つに大きく分けることができます。粗い物からどんどん粒を細かくしていくという手間はかかりますが、本職の方が長年愛用されている方法だけあって、本格的な仕上がりにすることができます。
料理人の方が長年愛用している方法だけあって、うまく研ぐことができれば、切れ味と刃もちは4つの研ぎ器の中で最も優れています。もちろん使い手の力量によって左右されますが笑。
貝印さんによる、砥石を用いた実際の研ぎ方の紹介動画です。
砥石での包丁研ぎは、難しいように感じますが、慣れてしまえば比較的容易に刃つけらができるようになります。基本通りに研げば、刃先とほどよい角度を保つことができます。
本格的に包丁を研いでみたい、という方や大事にしている包丁を長く使いたい、という方におすすめの研ぎ器です。
砥石を最大限活かすための砥石
砥石を購入した方におすすめしたいのが、”面直し用の砥石”です。砥石のための砥石と呼ばれていて、砥石自体の凸凹を直すときに使います。
包丁を研ぐと、砥石は必ず凹むので、その都度直してあげる必要がでてきます。もし直さず次回へこんだまま使ってしまうと、研いでも包丁の刃が丸っ刃になってしまい、良い刃が付きません。
アスファルト・コンクリート等で砥石をゴリゴリ削って平らに直す、という方法もなくはないのですが、その方法だと砥石の砥面が荒れるので避けたほうがいいです(そもそも衛生的にもよくないですしね)。
簡易砥石
切れ味が落ちた場合に補助的に使用する研ぎ器です。手軽で便利ですが、切れ味を長い間持続するのには向いていません。
しかし、日常的な手入れには十分有効でちょっと切れ味が落ちたかな、というときの切れ味の再生に役に立ちます。
おすすめは、3つほど溝があって多段階に研ぐことができる研ぎ器です。
貝印さんによる、簡易砥石を用いた実際の研ぎ方の紹介動画です。
使い方は簡単。溝に包丁の刃を差し込み、手前に引き抜くことだけ。溝には砥石がV字型に交差されていて、引くだけで刃先を再生することができます。
とりあえず切れ味を維持しておきたい、という方におすすめの研ぎ器です。
電動砥石
簡易砥石の動作を電動で行うことができる研ぎ器です。電動なので、早く簡単に刃つけを行うことができます。
電動だと高いイメージがあるのですが、2,000円ほどのものもありお求めやすくなっています。
貝印さんによる、電動砥石を用いた実際の研ぎ方の紹介動画です。
研ぎ棒
表面にダイヤモンド加工が施してあったり、セラミック素材でできていることが多い、簡易的な砥石です。
包丁を棒の上で滑らせたり、包丁を固定して小さな棒で刃先を研ぐの2種類あります。包丁だけでなく、はさみの切れ味を取り戻すのにも用いられます。
おすすめの包丁を紹介
この記事を読んでくれた方の多くは、すでに包丁を持っている方がほとんどだと思いますが、まだ包丁を持っていなくて何をかっていいかわからなくて迷っている、という方は、こちらの記事を参考に選んでください。
とりあえず1本包丁を持つなら、肉・魚・野菜と幅広く使える、”三徳包丁”がおすすめです。
また、とりあえず一本包丁を持っているけど他にどんな種類の包丁があるか気になっている、という方はこちらの記事をどうぞ。
いろいろな包丁を揃えることで、料理の幅が広がったり、調理がスムーズに行えるようになります。
まとめ
包丁を研ぐ、といってもそのやり方はいろいろです。はじめて研ぎ器を購入してみようと考えている方には、本格的な砥石か簡易砥石(シャープナー)をおすすめします。
”包丁を研ぐ”ということ自体に興味があったり意欲がある方には砥石を、とりあえず切れ味を維持しておきたいという方には簡易砥石をおすすめします。
(参考サイト:http://www.kai-group.com/)