包丁は種類も豊富で、プロの方が使う本格的なものから一般的なものまであり、また一般に発売されているものでも種類、値段が様々です。
今回はおすすめの包丁の選び方を紹介します。
目次
まずはオールラウンダーな”三徳包丁(万能包丁)”を購入しよう
一人暮らしは”三徳包丁”が一本あれば十分
三徳包丁(万能包丁とも呼ばれています)は、三徳(肉、魚、野菜)、どれを切るのにも適している、オールラウンダーな包丁です。
”三徳包丁”がどんなものかというと、おそらく包丁と言われたときに思い浮かべる形で、一般的に一番よく見る包丁だと思います(上の画像のような包丁)。
何も記載されていない、”包丁”として売られているものも、ほとんどがこの三徳包丁になります。
一般的な調理で幅広いシチュエーションで活躍するので、まず包丁を1本もつなら三徳包丁と断言してよいでしょう。
包丁の種類は他にも、出刃包丁や菜切り包丁など用途に特化した包丁もありますが、とりあえず三徳包丁があれば大抵の調理がこなせるので、はじめの一本は三徳包丁がおすすめです。
その他のいろいろな種類の包丁を紹介
今回は、”まず一本包丁を持つならば”、ということで三徳包丁をおすすめしているのですが、包丁には三徳包丁以外にもいろいろな種類のものがあります。
有名なものでは、魚には「出刃包丁」、野菜には「菜切包丁」などがあり、それぞれに適した使い方があります。
それぞれ用途に合った包丁を用いることでより調理が快適になるので、もっとキッチン用品にこだわりたい、いろいろな食材を扱いたい、という方はいろいろな種類の包丁を試してみるのもいいかもしれません。
包丁の種類に関してはこちらの記事で紹介しています。三徳包丁以外の包丁をそろえる予定の方はこちらを参考にしてみてください。
包丁の選び方のおすすめポイントを解説
一口に三徳包丁といってもいろいろな種類がありますがおすすめは、2,000~5,000円ほどの金属の、長さが165mmほどの三徳包丁です。
安すぎず高すぎずある程度長く使える、と一人暮らしの自炊を始めるにあたって基準となるのでおすすめです。
値段は2,000〜5,000円がおすすめ
包丁は調理器具の中でも値段の幅が広く、迷う方も多いかと思います。そこで、一人暮らしの方におすすめするのはざっくり、2,000〜5,000円ほどの包丁です。
よくありがちな話ですが、100均などの安すぎるものは扱いにくく(壊れやすいし、そもそも切りにくい)、あまりに高いものは持て余してしまいがちになります。
良い包丁は手入れをきちんとすればとても長く使うことができますが、一人暮らしのはじめに買うのは少しもったいない気がします。
もちろん高級な包丁も切れ味の持続力や使いやすさがよいので、一人暮らしを始めることをきっかけとして本格的に料理をしてみたいからいい包丁を買いたい、というのはもちろんありです。
調理のモチベーションを上げるという点でもいい包丁を使うのはおすすめなので、興味を持った方はこちらの記事を参考にしてください。
ただし、そういう場合はいい包丁をダメにしてしまわないように、砥石や研ぎ器も併せて購入するようにして、しっかり手入れを行うことを忘れないでください。
金属の包丁が耐久力があっておすすめ
包丁の素材にはいろいろな種類がありますが、大きく分けて鋼(金属)とセラミックにわけられます。鋼はステンレス鋼、ダマスカス鋼などいろいろありますが、個人的にはステンレスが比較的安価で頑丈なのでおすすめします。
ステンレスは比較的安価で、最近は錆びずに刃こぼれもしにくく、定期的に手入れをすれば、長く安定して使うことができます。
セラミックの包丁は汚れにくく、刃も劣化しにくいという利点があり、なにより錆びないという点が素晴らしいのですが、ぽっきりと割れてしまうことがしばしばあります。
物にもよるのですが、特にまな板やその他の調理器具とセットで安く売られているセラミックの包丁は、強度が低いものがあるためおすすめできません。
新生活にあわせてまとめていろいろ購入する際に、セット売りは悩まなくていいので便利に見えますが、もろいものが多く、包丁がぽっきり折れてしまった、なんてことがしばしばあります。
料理をする中でもっともよく使う包丁は、しっかりとしたものを選ぶようにしてください!
おすすめの三徳包丁を紹介
三徳包丁はオールラウンダーで幅広く使える包丁なので、実際にお店に買いに行ったりネットで検索してみると多くの種類の包丁があって迷ってしまうことがよくあります。
そこで、管理人おすすめの包丁をいくつか紹介するので、包丁選びの参考にしてください。
オールステンレスの下村工業 ヴェルダン 三徳包丁
刃と持ち手の一体型で洗いやすい
ステンレスモリブデン鋼でシャープな切れ味。切れ味の持続力も高く、毎日使っていける包丁です。
刃と持ち手の部分が一体となっていて、普段の洗い物が楽でかつ丈夫で衛生的です。余分な部分がないので、食洗機にも入れることができます。
お値段1,963円
刃と持ち手がステンレス仕様で一体型で、お値段1,963円。とりあえず一本包丁を揃える、というときにおすすめです。
刃の長さはいくつか選べるのですが、165mmのものが普段使いにおすすめです。
関孫六の三徳包丁
関孫六の歴史
これぞザ・包丁、というほどスタンダードな昔ながらの包丁です。
関孫六というブランドを聞いた覚えがある方もいると思いますが、その起源は鎌倉時代に九州から関(美濃)に移り住んだ刀鍛冶が起源で、多くの名刀が生まれました。
江戸から明治と時代が移り変わるときに、関の刀匠たちの多くが家庭用刃物の製造へと転業したのが関孫六の包丁の始まりです。それだけ永く愛用されているブランドなので、包丁の消え味や耐久性は折り紙付きです。
関孫六の三徳包丁
昔から重宝されてきた切れ味の鋭さと、現代の進化した素材とが合わさった、「ハイカーボン特殊ステンレス刃物鋼」でできています。
もともとの切れ味の鋭さはもちろん、研ぎ直しにも向いていて、定期的に研ぎ器などで手入れをしてあげれば、鋭い切れ味の包丁を長く使い続けることができます。
ハンドル内部には、ステンレスがハンドルと同じ形状で通っていて、重心がハンドルにあり、刃の重さが気にならず、思い通りの包丁さばきが可能です。柄の素材にもこだわりがあり、強度に優れた積層強化木を使用されています。
お値段2,999円
長年続いたブランドなだけあって切れ味鋭く、使いやすく、手入れすれば長く使い続けられる包丁です。調理をよく行うなら是非おすすめしたい包丁です。
刃の長さは、165mmのものが普段使いにおすすめです。
SAKURA 三徳包丁
おしゃれな桜柄の三徳包丁
その名の通り、桜の模様が刃にあるおしゃれな包丁です。
刃の素材がモリブデン鋼で、刃渡りは145mmと少々小ぶりですが、日常的に大きな魚をさばくとかいう使い方をしない限りは問題ないでしょう。一般的な調理を行う上で不便になることはなさそうです。
包丁にまず求められるのが切れ味と長く安定して使えることですが、使っていて気持ちがいい・使いたくなるデザインというのも、調理を行う上で大切になってきます。
お値段2,364円
Amazonでの現在の価格が2,364円となっています(*2月15日現在)。参考価格が3,240円ので多少変動しそうですが、三徳包丁のなかでは妥当な価格帯なので、絵柄が気に入ったのならこの包丁に決めてよいでしょう。
桜柄のキッチン用品は多く、まな板や食器などと合わせて統一感を出しやすいので、気に入ったデザインのものがあったら柄をそろえてみるとキッチン周りがきれいに見えるのでおすすめです。
包丁と一緒に研ぎ器を揃えよう
包丁を研いで切れ味を維持
包丁は使っていくうちに、どうしても切れ味が落ちていってしまいます。せっかく買った包丁を長持ちさせたいなら、定期的な手入れが必要になります。
高級車を買っても洗車やメンテナンスをしないとすぐダメになってしまうのと同じで、せっかくいい包丁を買っても定期的に砥がないと切れ味が落ちてしまいます。
「包丁を研ぐ」という行為は以前は専門の方にお願いすることが多く、少しハードルが高かったのですが、近年では引くだけで簡単に研げる研ぎ器が販売されているので、自力で砥石で研ぐことが多く、どなたでもお手入れを自宅で行えるようになりました。
本格的に「包丁を研ぐ」ということに挑戦したい方には砥石を、とりあえず切れ味を維持しておきたい、という方には簡易砥石をおすすめします。
砥石についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
*研ぎ器で扱える包丁には種類があるので、購入の際は材質、大きさなどに注意してください。
まとめ
包丁を購入するおすすめの基準は、2,000~5,000円ほどの金属の三徳包丁です。
まずはこの一本を購入して、使っていくうちに用途に特化した包丁や、より高価な包丁をお求めになるのがよいと思います。
包丁は調理を始めるにあたって欠かせない調理器具なので、新生活をスタートする際は早めに手に入れておくことをおすすめします。