お寿司屋さんや料理番組などでときたま目にする、バーナーで食材を炙っている光景。料理への期待感も高まるし、なによりかっこいい。
今回はおすすめの調理用バーナーと使い方を紹介します。
目次
調理用バーナーの使いどころ
”炙り”で自分の料理に楽しく高級感をプラスできる
クッキングバーナーは、これひとつで調理の華やかさと完成した料理の味の両方をワンランクアップしてくれる、便利な調理器具です。
自分で作る料理はどうしてもマンネリ化しがち。料理をもっとおいしくしよう、見た目を豪華にしようとすると、素材の裏ごしや出汁とり、丁寧な下処理やもう一品つけ加えるなどかなりの手間が必要になります。
クッキングバーナーは、さっと炙るだけ。それだけで白や赤一色だった料理に色のコントラストが出て見た目が華やかになり、味と食感も変化します。
かけるひと手間の時間が短く手間が少ないのに、見た目・味の変化は大きい。そしてなにより、使っていて楽しいところがクッキングバーナー最大の魅力です。
炙りで食感・味が変わる
まずはこちらの実演動画をご覧ください(当サイトのツイッターアカウントです)!
秋の訪れを皆さまに
— ひとり飯 (@hitorimesi_ouen) October 7, 2018
日本人の多くが食欲をそそられるであろう動画です pic.twitter.com/EAhL5kArko
こちら秋の味覚の代表格であるサンマ。できれば炭火で炙りたいところですが、自宅で炭火を扱うのは難しい・・・。ですが、バーナーならばあっという間に炙ることができます。
調理用バーナーの使いどころでまず頭に浮かぶのが、魚の炙りではないでしょうか。バーナーの特徴はなんといってもピンポイントで加熱できることです。全体に火を入れたくない”炙り”に、最適な調理器具です。
バーナーで炙ると、生の部分との食感の違いを楽しむのはもちろん、皮目を焼くことによって皮目周辺の水分・脂が適度に抜けて旨みが凝縮され、味がいっそう強くなるだけでなく、身が崩れにくくなるなどメリット満載です。
バーナーに適した料理はいろいろ
- 魚の切り身(ブロック)の炙り
- 魚の切り身(ブロック)のたたき
- チーズの焦げ目つけ
- チーズをとろけさせる
- お菓子の焼き目つけ(カラメル)
【調理例】ガスバーナーでグラタンを仕上げる
マッシュポテトに牛乳とベーコンを加え、スライスチーズをふんだんにのせて粗挽き胡椒を散らします。
本当はオーブンで加熱したいのですが、ないので電子レンジで加熱します。
電子レンジでも十分チーズもとけていい感じになります。この時点でマッシュポテトにもしっかり熱が入っているので、このまま食べても十分おいしくいたたげます。
しかし、”なにか物足りない感”が上の画像のグラタンから伝わってきます。悪くはないのですが味と食感が単調で、グラタンらしさがかけていました。そこでガスバーナーで炙ってみたところ・・・
焦げ目がついて、なかなかグラタンらしくないました。味のほうもチーズのとろみがより出て、焦げ目の部分との食感の差も感じられて、とてもおいしかったです。
胡椒も炙られたことで風味が増し、香りと味両方が格段にアップ。”炙り”というひと手間加えることで料理が劇的に変化しました。
ちなみに今回用意したマッシュポテトは、こちらの、「お湯だけで作れるじゃがマッシュ」です。下準備に時間がかからないので、本来時間がすごくかかるグラタンを、短時間で作ることができました。
じゃがマッシュの紹介記事:
おすすめの調理用バーナーを紹介
ここからは手軽に使えるおすすめのクッキングバーナーを紹介します。
クッキングバーナーは大きく分けて、「ガスボンベにそのまま取り付けるタイプ」と、「ガスを注入するタイプ」の2種類あります。
「ボンベに取り付けるタイプ」のクッキングバーナーは、使用時はそれなりの大きさになりますが、使わないときはとても小さく片づけの場所をとらない、という利点があります。
もともとカセットコンロ用のボンベは、鍋など数時間の使用を想定しているので、バーナーで使用する場合ボンベ1本で一年以上使い続けることもでき、コスパも非常によくおすすめです。
「ガス補充式」のクッキングバーナーは本体が小さいので、持ち運ぶときに楽です。ガス自体はコンビニでも購入できるので、最初は難易度が高いイメージをもつかもしれませんが、穴にさして押し込むだけなので、実はとても簡単です。
ガス補充式はどうしても少しずつ抜けていってしまうので、持ち運んで使用するときはガスがきちんと補充されているか確認を忘れないようにしてください。
ちなみに管理人は「ボンベに取り付けるタイプ」と「ガス補充式」両方持っていますが、「ボンベに取り付けるタイプ」を自宅ではメインで使っています。
おすすめ!イワタニのクッキングバーナー
イワタニのクッキングバーナー
カセットコンロでも有名なイワタニのクッキングバーナーです。最大火炎温度は約1,500℃で、素材の旨みを逃がさず短時間で美味しく仕上げます。
本体と別にカセットコンロ用のガスボンベに取り付けることでバーナーとして機能するので普段は取り外しておけば安全で、スペースもとりません。
点火・消火が片手で可能で調理が効率よく行え、着火トリガーを引けば点火し、離すと消化するので操作も簡単で安全です。長時間の加熱のとき用にホールドボタンがついているので作業効率が高い商品です。
また、ダイヤルで火の調節が簡単にでき、強弱はもちろん 、炎の形も「尖った炎」と「柔らかい炎」と調節できます。
「安定プレート」が付属していて、カセットガスの底に取り付けるにことよって、使用中の転倒を防ぎます。
お値段3,240円
バーナー本体が3,240円で、カセットガスが別途100円ほど必要になります。最大火力が高く、炎の調節も細かくでき、使用方法によって使いやすい機能がついているので妥当な値段といえます。
カセットコンロはいろいろなところで売っているので、本体さえ持っていればいつでも手軽にバーナーが使えます。
ただ炙るのではなく、自分好みにアレンジしたい、というときに活躍する一品です。最高火力が1,500℃のものはあまりないので、とくにおすすめの商品です。使用するには本体だけでなく、カセットのガスが必要になるので注意してください。
バーナー人気なのか最近メーカーやショッピングサイトによっては品薄状態のことが多く、とくにイワタニのクッキングバーナーがよく品薄になるようなので、その他のメーカーのバーナーも紹介します!
キャンプ用品として有名なSOTOのバーナー
幅広い用途で使えるバーナー
SOTOはキャンプ用品として人気のメーカーでバーナーも販売しています。
最高温度130℃と使いやすいだけでなく、ガス量と空気量を調節することで900℃~1300℃の間で炎の強さを調節するだけでなく、炎のタイプまで調整することができます。
また幅広いシチュエーションでの使用を想定しているので、逆さ向きでの点火も可能です。キャンプ用品としての実績があり、かつお値段も手ごろなものが多いのでおすすめできる商品です。
SR-tools クッキングバーナー
一体型バーナー
さきほどのイワタニのクッキングバーナーと違い、ガスのタンクとバーナー部分が一体となったバーナーです。一体型のなかでもとくにコンパクトで、高さ約13cm 重さ約120gと収納場所を選びません。
台座つきで自立可能で、コンパクトなバーナーなのに最大燃焼温度も1300℃で高温で一気に焼き目をつけることが可能です。
点火方法はライターのように押したら点火 離したら消火で使いやすい。逆さでの燃焼も可能なプロ仕様タイプで使いやすいです。
お値段1,980円
バーナー部分とガスのタンク部分が一体となってこのお値段なので、ちょっと炙りに挑戦してみようかな、という方におすすめの商品です。
コンパクトで場所をとらず、ガス充填式なので繰り返し使用可能で経済的です。コンビニにも置いてあるライターガスを使用するため、ガスの入手も容易です。
プリンス ポケットバーナー
手のひらサイズのコンパクトなバーナー
コンパクトな手のひらサイズで、火力も最高1,300℃と使い勝手も良いバーナーです。
コンパクトなものが好きな方や、キャンプなど外で使いたいなど持ち運びやすいものをお求めの方におすすめです。
お値段1,921円
本体がコンパクトな造りになっているため、ガスタンクも小さ目ですが、持ち歩いて長時間使用する、ということがなければ問題ないかと思います。
クッキングバーナーで作るレシピ紹介
今回、冒頭でグラタンの作り方を紹介しましたが、クッキングバーナーで作ることができる料理はたくさんあり、応用の仕方も様々です。
管理人が実践したレシピをいくつか紹介しますので、気に入った方は是非実践してみてください。
BBQでも大活躍なクッキングバーナー
炭への火つけはもちろん、調理手段が少ない野外での調理の幅を広げてくれる便利グッズです。
クッキングバーナーがあれば、局所的に高火力をあてることができるので、調理の幅が広がります。もう少し焼き目が欲しい、赤みが少し残っていて気になる、などというシチュエーションでも活躍してくれます。
バーナーの熱に耐えられる耐熱皿の上で調理しよう
バーナーの火力は1,300℃前後と高く、プラスチックの皿や容器では溶けてしまいます。
お気に入りの皿が溶けるのは避けたいところですし、なにより有害な溶けたプラスチックを口にしてしまう危険があります。
バーナー使用時は、プラスチックや樹脂製の皿・容器は避けて、陶器や耐熱皿の上に具材を置くなどして、安全面に配慮してください。
ちなみに耐熱でないまな板の上でバーナーを使ってしまうと・・・
くっきり焦げ目が残ってしまいます・・・。お気に入りの調理器具がある方は、しっかり耐熱性のある素材の上でバーナーを使用してください。
その他の便利な調理器具
バーナーのほかに料理が捗る便利な調理器具はたくさんあります。調理をより楽しく、楽にするために是非チェックしてみてください。
まとめ
おいしそうだから、かっこいいからやってみたい、というのは料理をしていく上で重要な原動力です。実際に調理の幅も広がるので、調理用バーナーは買って損をしないおすすめの調理器具です。
炙りに憧れている方は、これを機会にぜひ挑戦してみてください!
*バーナーだけ買ってガスボンベを買い忘れた!なんてことがないよう注意してください笑